第1回全国大学生ピアノ選手権予選の結果、以下の11チームが2024年3月24日神奈川県立音楽堂で開催される本選に出場することを決定いたしました。
本選出場チーム
参加 番号 | 大学 (所属サークル) | 氏名 |
3 | 東京農工大学 (東京農工大学ピアノ部) | 西山 茉帆香 津田 光哉 日野 まほろ |
4 | 大阪大学 大阪公立大学 (阪大ピアノの会) | 渡邊 雄之介 前川 琴音 山口 哉 |
6 | 名古屋大学 金城学院大学 (名古屋大学ピアノ同好会) | 川本 莉子 下谷 理乃 森 愛子 |
7 | 京都大学 (京都大学音楽研究会器楽部) | 江藤 圭蔵 阿蘇 圭亮 北出 直也 |
8 | 大阪大学 大阪公立大学 (阪大ピアノの会) | 手代木 真琴 神﨑 結衣 渡邉 茉莉 |
9 | 京都大学 (京都大学音楽研究会器楽部) | 菊地 未紗 三原 一星 屋比久 凜 |
10 | 明治大学 東京大学 (明治大学ピアノの会KLAVIER/ 東京大学ピアノの会) | 山口 歩乃果 石山 和暉 高橋 優希 |
14 | 早稲田大学 東洋大学 静岡大学 (早大ピアノの会) | 波多野 大河 松戸 美咲季 近藤 奏 |
16 | 慶應義塾大学 (慶應義塾大学ピアノクラブ) | 高田 真之介 森田 譜央 馬塲 彩也香 |
17 | 東北大学 (東北大学ピアノサークルSemplice) | 齋藤 尚生 奥山 翔平 李 智瑋 |
21 | 東京大学 (東京大学ピアノの会) | 西山 響貴 井上 ルーク 德田 陽向 |
NUPCメディアアワード
予選動画の再生回数・高評価数が最も多かったチームを、最も波及力のあるWebプロモーションを行った団体として、これからのクラシック音楽シーンを牽引する能力を称え表彰します。
NUPCメディアアワード受賞チーム
参加番号4:大阪大学/大阪公立大学(阪大ピアノの会)
再生回数:9,005回 高評価数:421
(参考)全ての予選動画の視聴回数等
総視聴回数:約7.5万回
総高評価数:約3,000
総再生時間:約3,650時間
審査員講評
▶︎審査員紹介
【金子淳先生】
全国各地から沢山のピアノを愛する大学生の皆さんにご参加頂き、第一回からとても充実した内容だったと思います。興味深く聴かせて頂きました。
このコンクールはチーム制という事もあり戦略が問われるコンクールですが、個々の能力がバランスよく整っているチームは少なかったように感じます。難曲に取り組むのは意欲的で立派な事なのですが、弾くので精一杯な演奏も多く見られました。やはりコンクールなので選曲はとても大事です。個々の能力を最大限に引き出すための選曲をしている演奏を評価しました。
皆様のこれからのピアノ人生が豊かになる事を祈っております。
素敵な演奏を沢山聴かせて頂きありがとうございました。
【川上統先生】 どの方も本当にピアノへの思いがある演奏で、とても好感を持ちながら審査させていただきました。 一定水準以上の技術を持った方も多く、甲乙をつけ難い部分もあり採点は難航いたしましたが、一定の技術以上のポイントとしては「音の繋がりや楽曲を大きく捉えられているかどうか」「音を聴き手に届ける時の客観性と主観性のバランス」何より「音楽が丁寧かどうか」を重視して採点させていただきました。 皆様の演奏を拝聴できて幸せに思います。
【菅野雅紀先生】 今回の審査にあたっては、お一人ずつの演奏の評価だけでなく、全体を通しての演奏のクオリティ、プログラム構成なども含めた総合的な評価に努めました。 全体的にハイレベルな演奏が多く、それぞれに演奏曲に対する強い思い入れが伝わってきました。その一方で、難しすぎる曲を選択し、音を出す事に追われてしまっているケースも散見されました。 技巧的に難しい作品の演奏を目指すだけでなく、ご自身がゆとりを持って演奏できる作品に取り組み、音色を含めた表現力に磨きをかけることにも目を向けていってほしいと願います。
【高田匡隆先生】 バロックから現代まで、小曲から大規模な作品までとバリエーション豊かなプログラムで大変楽しんで拝聴いたしました。また難曲と言われるレベルの曲までもが演奏されているにもかかわらず、技巧的に相当高いレベルで演奏されていて驚きました。 ただ、全体的な傾向としてダイナミクスレンジの弱音域が不足して感じらたところが少し残念です。 また素晴らしいテクニックを披露していただいた一方で表現や音色に対しての追求が不足しているように見受けられ、その点への大幅な改善が可能だと思います。 伸びしろはまだまだ沢山あると思います。 引き続き、頑張ってください。
【宮崎明香先生】 個々の力を存分に発揮した熱演揃いの中で、一つのチームとしてどうアピールするかが鍵になったと思います。 選曲、プログラミングにストーリーを感じるチームは、独自のカラー、主張が伝わり、三奏者の演奏に対する総合評価のみならず、チームとしての力を感じました。 オンラインで聴衆の顔が見えない状況でしたが、自身の演奏を客観的に見つめる視点を持ち、チーム対抗という新しい形式を活かせたチームが評価につながったのではないかと思います。 とは言え、お祭りとして楽しむイベントでもあります。ぜひ皆さんの熱いエネルギーで今後も音楽界を盛り上げていってください!