INTERVIEW#9 立命館大学INTERPLAY

立命館大学びわこ・くさつキャンパスで活動している、立命館大学のピアノサークル「INTERPLAY」。
立命館は全国で第3位の学生数を誇り、多種多様な学部学科が存在する大学だ。今回INTERPLAYから選手権に出場される方々も、普段は各々様々な勉強や研究に励む学生たちとなっている。
インタビューではINTERPLAYから参加される2つのチームから4名の参加者の方々と、サークル代表・副代表にお話を伺った。

ー自己紹介をお願いします。

西川:2023年度、立命館大学INTERPLAYの代表をしています、西川隆です。

安田:INTERPLAY副代表の安田有為子です。

粟飯原:立命館大学情報理工学部情報理工学科2回生の粟飯原彩瑛です。

牧平:立命館大学経済学部1回生の牧平和佳奈です。

仁木:立命館大学生命科学部1回生の仁木愛里です。

後藤:立命館大学理工学部機械工学科の1回生の後藤碧生です。

左から副代表の安田さん、後藤さん、仁木さん、牧平さん、粟飯原さん、代表の西川さん

ー大学ではどのようなことを学んでいますか?

西川:理工学部電子情報工学科3回生で、今年から研究室配属になるんですけど、AIと、そのソフトウェアをメインで専攻させてもらっています。AIを使って、たとえばインフラや金融とか、経済などに応用できるか、ということを今やったりしています。将来はシステムエンジニアなど、AIを使った仕事につければと思ってます。

安田:所属は薬学部で、今は患者さんの薬物血中濃度推移からその薬物の効果や、なんでこんな風になったか、ということを学んでいます。将来的には病院薬剤師として地域医療に貢献したいと思っていて、病棟で心のケアをしながら患者さんに寄り添っていければと思っています。

粟飯原:情報理工学部なので、普段はパソコンなどを使って情報系の勉強していて、将来はプログラミングを使った仕事をしたいなと思っています。

牧平:私は経済学部なので、今物価が上がっているのはなぜ、どうして上がってるのか、そういったことを学んだりしています。まだ1回生なので進路は未定ですが、 将来は金融系の職業につけたらいいなと思っています。

仁木:私は生命科学部の中でも、コンピューターと生命科学の融合した学科、生命情報学科にいます。まだ1回生の段階なので、基礎学力を高めること、例えば数学とか化学の基礎の勉強とかが多いんですけど、やっぱりパソコンが大事になってくる学科なので、専門科目としてはプログラミングを勉強しています。
将来の仕事は決まってないんですけど、やりたい研究が決まっていて、生命情報学の中でも脳神経科学の中で、人間の嗅覚と味覚の研究をしたいと考えてます。

後藤:僕は理工学部の中でも機械工学科というところに所属していて、まだ1回生なので基礎学力ではあるんですけど、数学とかプログラミングの授業とかをやっています。将来は音楽とITを組み合わせたようなシステムやデバイスを作ってみたいなって思っています。

ー好きな作曲家を教えてください

西川:好きな作曲家はラフマニノフです。和音とか重厚感があって、自分は低音がすごい好きなんですけど、低音をうまく使ってるなっていう作曲者がラフマニノフかなと思ったので。

粟飯原:私はショパンが好きで、小さい時からアルトゥール・ルービンシュタインっていうピアニストのショパンのワルツとかが収録されたCDをよく聴いていたので、その影響で今でもよく演奏するくらい好きです。

牧平:私はモーツァルトとシューマンが好きです。モーツァルトは古典派の王道っていう感じで好きで、シューマンはロマン派だとショパンとかリストとか色々有名どころがいる中で、1人ちょっと落ち着いた雰囲気を持っているので好きです。

仁木:私もショパンが好きです。親がショパンが好きだったので、その影響もあるんですけど、自分自身ピアノ習ってて、発表会などでショパンの曲を弾く機会が多かったので好きになりました。

後藤:僕もショパンが一番好きです(笑)。あんまりクラシックには触れてこなくて、大学のサークルに入ってからいろんな曲を聴くようになったんですけど、ショパンも本当にいろんなたくさんの曲を作ってて、そのそれぞれが全然違う雰囲気だとか、情景を思い出せるような曲が多くて、どんな気持ちで作ったんだろうなっていうのを考えながら聞いたり弾いたりするのがとても楽しくて、ショパンの曲が好きです。

安田:私は小さい頃から両親とオーケストラを見に行ったりしてたんですけど、 その時によく聴いていたのがラフマニノフのピアノ協奏曲です。普段ピアノを弾くときはショパンが多いんですけど、ラフマニノフが好きです。

ー好きな演奏家についても教えてください

西川:ブーニンです。というのもショパンコンクールで聴いたブーニンの「猫のワルツ」が今でも衝撃的で、ずっと頭から離れないぐらいすごい演奏だなって思ってます。他の曲も、ポロネーズとかソナタとか、本当にいろんな曲を弾かれてるんですけど、どれも、何かブーニン固有の癖みたいなのがあって、いつも楽しみながら聞いてます。

粟飯原:私はこの演奏家が好きっていうよりは、この曲はこの演奏家の演奏が好きだな、みたいなのが結構多いんですけど、やっぱり小さい頃から聞いてただけあって、ルービンシュタインの癖とかは結構好きだなって思います。例えばショパンのソナタ3番だったら、 ショパンコンクールの時のブレハッチが1番いいなって思います。

牧平:私はピティナ特級で優勝された、youtuberもやってる角野隼人さんっていう演奏家が好きです。あとは私のピアノの先生であり、ピアニストである江草里枝さんの演奏がすごく好きです。

仁木:あんまり思いつかないんですけど、youtubeに上がってたピアニストのバレンティナさん (Valentina Lisitsa)の月光がすごすぎて、それ以来たまにバレンティナさんの名前でyoutube検索してます。

後藤:僕はクラシック自体が今年の多分8月とかから聴き始めたぐらいだったんで、まだ2ヶ月ぐらい。いろんな人の演奏を聴いて、どの演奏かも自分の魂を込めてこの部分を大事にしたい、みたいに弾いてるのがどれも印象的で、ちょっとまだ決めきれてないところではあります。もっと色々聴いてみたいです。

安田:私が好きな演奏家は辻井伸行さんです。よく私が聴いているのはチャイコフスキーの「くるみ割り人形」や「花のワルツ」とかをよく聴いていて、ピアノの感じが実際に妖精が踊ってるような感じがして、聴いていてとても心地良いから好きです。

ー立命館大学INTERPLAYについて教えてください

西川:INTERPLAYは全体で101名ぐらいいるんですけど、普段はこんな感じでホールを貸し切ったりとか(編中:取材当日も学内ホールで活動されていました)、あと部室があって、そこでアップライトピアノとかグランドピアノなどを弾いて練習したりしてます。もちろんやっぱり人数が多いとその分は弾けないっていう時間が出てくるので、その時間はみんなでゲームしたりとか、課題したりとか、本当に自由な時間を過ごしています。

ーサークルの演奏会はどれくらい開催されていますか?

西川:定期演奏会は年によってバラバラなんですけど、一応恒例の演奏会というのがあって、例えば、「夏のコンサート」「冬のコンサート」とか、コンサートの前に題名がついたものは毎年開催させてもらってます。大体年に6、7回ぐらいでやってます。
最近は衣笠キャンパスの方にピアノ研究会という、もう1つの部があるんですけど、そっちとも合同でコンサートだったりとか、幅広く他の団体と活動とかもしたりしています。

ーサークルメンバーの大学構成は?

西川:ほぼ立命館になってます。一応外部からも入りたいっていう声はいただくんですけど、それも全然ウェルカムで、誰でも来ていいよっていう風になってます。留学生とかも全然大丈夫です。

ー学内の演奏会場について教えてください

西川:エポックホール(びわこ・くさつキャンパス「エポック立命21」施設内のホール)はヤマハのグランドピアノが入っています。150人ぐらい入れるホールです。
僕たちは予約すれば使えるということになってます。そうですね、週に3、4回くらい取れています。
ここのホールとはまた別なんですけれど、このキャンパスの真ん中の方にプリズムホールというのがあって、そちらにもグランドピアノが置いてあるので、そのどちらでも練習できるようになっています。

ーINTERPLAYの魅力を教えてください

西川:ピアノの活動がもちろんメインなんですけど、それだけじゃなく、例えば18時、19時とか、みんなが帰るような時間になったらご飯に行ったり。
もちろんピアノは大事なんですけど、それ以上に交流とか人間関係も大事にしていて、そういうのがすごくいいなと思ってます。

安田:ピアノを弾ける環境が整っていることと、先輩も気軽に気さくに話しかけてくださったり、入ってきた後輩も気軽に話してくれたりとか。すごく楽しいのでずっと続けています。

後藤:僕は、みんなは普通4月頃にに入ると思うんですけど、そこの時期を逃して夏ぐらいから入りました。入ってみて実際にコンサートとかに行ってみると、自分よりうまい先輩方とか同じ同級生の方とか、すごく上手い演奏とか参考になる演奏がいっぱい聴けて、もっと自分も頑張んなきゃな、みたいなモチベーションになるのが大きくて、コンサートに足を運んだり、自分でも練習したりしてます。

仁木:私は知り合いに誘われて久しぶりにピアノに触ってみたら、やっぱりピアノって楽しいなって思ったし、サークル内の雰囲気も良かったので入ることを決めて、今も楽しんで活動してます。

粟飯原:私はロマン派が好きなんですけど、ここのサークルの人はクラシックはもちろんですし、J-popとか弾く人もいて、いろんな曲をみんなが弾いてるので、新しい曲でこれいいな、と思うのがたくさん増えて、 それがめっちゃいいなと思います。

牧平:私は進学する時にいくつか大学の候補があって、大学のホームページの公認サークル見たらピアノサークルあるからここにしようかなって感じで。(一同驚き)
1人暮らしだとやっぱりその家にグランドピアノが置けなかったりとか、そういうコストの面でも色々あるんですけど、ここに来たら絶対にピアノが触れるっていうのがこのサークルの魅力だと思います。

ー選手権に参加された理由をお聞かせください

粟飯原:コンクール自体は小さい時から出ていたし、去年も別のコンクールにひとりで出ていたんですけど、今年は特に出る予定はなくて。でもサークルでこのピアノ選手権の応募が来て、それで同じサークルの友達に誘われたので、 出ることにしました。

牧平:私は元々コンクールとか大会とか、そういうちゃんと順位が出るものが好きで、ただサークルに入ってすぐだったので迷っていたんですけど、サークルの先輩から誘っていただいて、出場を決めました。

仁木:私はあんまりコンクールに出たことがなかったんですけど、先輩に誘ってもらって。
団体出場だったので、ちょっと頑張ってみるか、みたいな気持ちになって参加を決めました。

後藤:僕もコンクール自体は小学3年生以来で、クラシックも全くやってこなかったんですけど、3人で演奏するということで構成とかも考えられるし、ピアノ以外でもメンバーの人たちと仲も深めながら曲を高め合えることに魅力を感じたし、3人でやるっていう斬新さに面白みを感じて参加を決めました。

ーどのようなところを聴いてもらいたいですか?

粟飯原:今回、私たちのチームはショパンのエチュード作品10で揃えようっていうことになりました。みんな過去に1回弾いたことある曲で、ある程度自分の中でのイメージは確立できているので、それをどう再現していくかっていうのにこだわりました。

牧平:エチュードっていうと高い技術が要求されるとか、そういうイメージが結構あると思うんですけど、テクニック面だけじゃなくて、どう情緒を付けていくかっていうところにこだわりました。

(編中:粟飯原さんと牧平さんは、同じチームでの出場となります。)

仁木:私たちのチームは複数のワルツを組み合わせて1曲にまとめ上げています。それぞれのワルツの個性を感じながら、楽しんで聴いてもらえたらいいなと思っています。

ー選手権への意気込みをお聞かせください

粟飯原:私の好きなショパンで選手権に出れることをとても嬉しく思います。頑張ります。

牧平:すごく上手い先輩2人と、このような大会に出させてもらって光栄なので、頑張ります。

仁木:めったにない機会なので、この指に愛と全力を注いで頑張りたいと思います。

後藤:いろんな演奏家のいいところを聴きながら練習しました。今の最高のパフォーマンスが出し切れるように頑張ります。

ー副代表・代表のお二人にも、参加者へ応援メッセージをお願いします

安田:今回2チームがINTERPLAYから出場するんですけど、宣伝という意味でも頑張ってほしいし、個人個人がピアノに対してもっと好きになってもらえたらいいなと思っています。

西川:まず立命館のこのサークルから、コンクールに2チーム出たっていうのがめちゃくちゃ嬉しくて。それに普通コンクールって1人1人個人戦ですが、今回は3人1チーム。こういう団体戦でやらせてもらえる機会ってほんとにあんまりなくて、部員にとってもいい刺激になってると思います。心の底から、部員全員でサポートしていきたいと思ってます。
本当に頑張ってください。

ーありがとうございました

立命館大学INTERPLAY

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第一回全国大学生ピアノ選手権

申込締切:2023年10月24日 (申込ページ)
予選:オンライン 2023年11月5日 0:00〜配信開始予定
本選:2024年3月24日(日) 神奈川県立音楽堂