INTERVIEW#9 立命館大学INTERPLAY

立命館大学びわこ・くさつキャンパスで活動している、立命館大学のピアノサークル「INTERPLAY」。
立命館は全国で第3位の学生数を誇り、多種多様な学部学科が存在する大学だ。今回INTERPLAYから選手権に出場される方々も、普段は各々様々な勉強や研究に励む学生たちとなっている。
インタビューではINTERPLAYから参加される2つのチームから4名の参加者の方々と、サークル代表・副代表にお話を伺った。

ー自己紹介をお願いします。

西川:2023年度、立命館大学INTERPLAYの代表をしています、西川隆です。

安田:INTERPLAY副代表の安田有為子です。

粟飯原:立命館大学情報理工学部情報理工学科2回生の粟飯原彩瑛です。

牧平:立命館大学経済学部1回生の牧平和佳奈です。

仁木:立命館大学生命科学部1回生の仁木愛里です。

後藤:立命館大学理工学部機械工学科の1回生の後藤碧生です。

左から副代表の安田さん、後藤さん、仁木さん、牧平さん、粟飯原さん、代表の西川さん

ー大学ではどのようなことを学んでいますか?

西川:理工学部電子情報工学科3回生で、今年から研究室配属になるんですけど、AIと、そのソフトウェアをメインで専攻させてもらっています。AIを使って、たとえばインフラや金融とか、経済などに応用できるか、ということを今やったりしています。将来はシステムエンジニアなど、AIを使った仕事につければと思ってます。

安田:所属は薬学部で、今は患者さんの薬物血中濃度推移からその薬物の効果や、なんでこんな風になったか、ということを学んでいます。将来的には病院薬剤師として地域医療に貢献したいと思っていて、病棟で心のケアをしながら患者さんに寄り添っていければと思っています。

粟飯原:情報理工学部なので、普段はパソコンなどを使って情報系の勉強していて、将来はプログラミングを使った仕事をしたいなと思っています。

牧平:私は経済学部なので、今物価が上がっているのはなぜ、どうして上がってるのか、そういったことを学んだりしています。まだ1回生なので進路は未定ですが、 将来は金融系の職業につけたらいいなと思っています。

仁木:私は生命科学部の中でも、コンピューターと生命科学の融合した学科、生命情報学科にいます。まだ1回生の段階なので、基礎学力を高めること、例えば数学とか化学の基礎の勉強とかが多いんですけど、やっぱりパソコンが大事になってくる学科なので、専門科目としてはプログラミングを勉強しています。
将来の仕事は決まってないんですけど、やりたい研究が決まっていて、生命情報学の中でも脳神経科学の中で、人間の嗅覚と味覚の研究をしたいと考えてます。

後藤:僕は理工学部の中でも機械工学科というところに所属していて、まだ1回生なので基礎学力ではあるんですけど、数学とかプログラミングの授業とかをやっています。将来は音楽とITを組み合わせたようなシステムやデバイスを作ってみたいなって思っています。

ー好きな作曲家を教えてください

西川:好きな作曲家はラフマニノフです。和音とか重厚感があって、自分は低音がすごい好きなんですけど、低音をうまく使ってるなっていう作曲者がラフマニノフかなと思ったので。

粟飯原:私はショパンが好きで、小さい時からアルトゥール・ルービンシュタインっていうピアニストのショパンのワルツとかが収録されたCDをよく聴いていたので、その影響で今でもよく演奏するくらい好きです。

牧平:私はモーツァルトとシューマンが好きです。モーツァルトは古典派の王道っていう感じで好きで、シューマンはロマン派だとショパンとかリストとか色々有名どころがいる中で、1人ちょっと落ち着いた雰囲気を持っているので好きです。

仁木:私もショパンが好きです。親がショパンが好きだったので、その影響もあるんですけど、自分自身ピアノ習ってて、発表会などでショパンの曲を弾く機会が多かったので好きになりました。

後藤:僕もショパンが一番好きです(笑)。あんまりクラシックには触れてこなくて、大学のサークルに入ってからいろんな曲を聴くようになったんですけど、ショパンも本当にいろんなたくさんの曲を作ってて、そのそれぞれが全然違う雰囲気だとか、情景を思い出せるような曲が多くて、どんな気持ちで作ったんだろうなっていうのを考えながら聞いたり弾いたりするのがとても楽しくて、ショパンの曲が好きです。

安田:私は小さい頃から両親とオーケストラを見に行ったりしてたんですけど、 その時によく聴いていたのがラフマニノフのピアノ協奏曲です。普段ピアノを弾くときはショパンが多いんですけど、ラフマニノフが好きです。

ー好きな演奏家についても教えてください

西川:ブーニンです。というのもショパンコンクールで聴いたブーニンの「猫のワルツ」が今でも衝撃的で、ずっと頭から離れないぐらいすごい演奏だなって思ってます。他の曲も、ポロネーズとかソナタとか、本当にいろんな曲を弾かれてるんですけど、どれも、何かブーニン固有の癖みたいなのがあって、いつも楽しみながら聞いてます。

粟飯原:私はこの演奏家が好きっていうよりは、この曲はこの演奏家の演奏が好きだな、みたいなのが結構多いんですけど、やっぱり小さい頃から聞いてただけあって、ルービンシュタインの癖とかは結構好きだなって思います。例えばショパンのソナタ3番だったら、 ショパンコンクールの時のブレハッチが1番いいなって思います。

牧平:私はピティナ特級で優勝された、youtuberもやってる角野隼人さんっていう演奏家が好きです。あとは私のピアノの先生であり、ピアニストである江草里枝さんの演奏がすごく好きです。

仁木:あんまり思いつかないんですけど、youtubeに上がってたピアニストのバレンティナさん (Valentina Lisitsa)の月光がすごすぎて、それ以来たまにバレンティナさんの名前でyoutube検索してます。

後藤:僕はクラシック自体が今年の多分8月とかから聴き始めたぐらいだったんで、まだ2ヶ月ぐらい。いろんな人の演奏を聴いて、どの演奏かも自分の魂を込めてこの部分を大事にしたい、みたいに弾いてるのがどれも印象的で、ちょっとまだ決めきれてないところではあります。もっと色々聴いてみたいです。

安田:私が好きな演奏家は辻井伸行さんです。よく私が聴いているのはチャイコフスキーの「くるみ割り人形」や「花のワルツ」とかをよく聴いていて、ピアノの感じが実際に妖精が踊ってるような感じがして、聴いていてとても心地良いから好きです。

ー立命館大学INTERPLAYについて教えてください

西川:INTERPLAYは全体で101名ぐらいいるんですけど、普段はこんな感じでホールを貸し切ったりとか(編中:取材当日も学内ホールで活動されていました)、あと部室があって、そこでアップライトピアノとかグランドピアノなどを弾いて練習したりしてます。もちろんやっぱり人数が多いとその分は弾けないっていう時間が出てくるので、その時間はみんなでゲームしたりとか、課題したりとか、本当に自由な時間を過ごしています。

ーサークルの演奏会はどれくらい開催されていますか?

西川:定期演奏会は年によってバラバラなんですけど、一応恒例の演奏会というのがあって、例えば、「夏のコンサート」「冬のコンサート」とか、コンサートの前に題名がついたものは毎年開催させてもらってます。大体年に6、7回ぐらいでやってます。
最近は衣笠キャンパスの方にピアノ研究会という、もう1つの部があるんですけど、そっちとも合同でコンサートだったりとか、幅広く他の団体と活動とかもしたりしています。

ーサークルメンバーの大学構成は?

西川:ほぼ立命館になってます。一応外部からも入りたいっていう声はいただくんですけど、それも全然ウェルカムで、誰でも来ていいよっていう風になってます。留学生とかも全然大丈夫です。

ー学内の演奏会場について教えてください

西川:エポックホール(びわこ・くさつキャンパス「エポック立命21」施設内のホール)はヤマハのグランドピアノが入っています。150人ぐらい入れるホールです。
僕たちは予約すれば使えるということになってます。そうですね、週に3、4回くらい取れています。
ここのホールとはまた別なんですけれど、このキャンパスの真ん中の方にプリズムホールというのがあって、そちらにもグランドピアノが置いてあるので、そのどちらでも練習できるようになっています。

ーINTERPLAYの魅力を教えてください

西川:ピアノの活動がもちろんメインなんですけど、それだけじゃなく、例えば18時、19時とか、みんなが帰るような時間になったらご飯に行ったり。
もちろんピアノは大事なんですけど、それ以上に交流とか人間関係も大事にしていて、そういうのがすごくいいなと思ってます。

安田:ピアノを弾ける環境が整っていることと、先輩も気軽に気さくに話しかけてくださったり、入ってきた後輩も気軽に話してくれたりとか。すごく楽しいのでずっと続けています。

後藤:僕は、みんなは普通4月頃にに入ると思うんですけど、そこの時期を逃して夏ぐらいから入りました。入ってみて実際にコンサートとかに行ってみると、自分よりうまい先輩方とか同じ同級生の方とか、すごく上手い演奏とか参考になる演奏がいっぱい聴けて、もっと自分も頑張んなきゃな、みたいなモチベーションになるのが大きくて、コンサートに足を運んだり、自分でも練習したりしてます。

仁木:私は知り合いに誘われて久しぶりにピアノに触ってみたら、やっぱりピアノって楽しいなって思ったし、サークル内の雰囲気も良かったので入ることを決めて、今も楽しんで活動してます。

粟飯原:私はロマン派が好きなんですけど、ここのサークルの人はクラシックはもちろんですし、J-popとか弾く人もいて、いろんな曲をみんなが弾いてるので、新しい曲でこれいいな、と思うのがたくさん増えて、 それがめっちゃいいなと思います。

牧平:私は進学する時にいくつか大学の候補があって、大学のホームページの公認サークル見たらピアノサークルあるからここにしようかなって感じで。(一同驚き)
1人暮らしだとやっぱりその家にグランドピアノが置けなかったりとか、そういうコストの面でも色々あるんですけど、ここに来たら絶対にピアノが触れるっていうのがこのサークルの魅力だと思います。

ー選手権に参加された理由をお聞かせください

粟飯原:コンクール自体は小さい時から出ていたし、去年も別のコンクールにひとりで出ていたんですけど、今年は特に出る予定はなくて。でもサークルでこのピアノ選手権の応募が来て、それで同じサークルの友達に誘われたので、 出ることにしました。

牧平:私は元々コンクールとか大会とか、そういうちゃんと順位が出るものが好きで、ただサークルに入ってすぐだったので迷っていたんですけど、サークルの先輩から誘っていただいて、出場を決めました。

仁木:私はあんまりコンクールに出たことがなかったんですけど、先輩に誘ってもらって。
団体出場だったので、ちょっと頑張ってみるか、みたいな気持ちになって参加を決めました。

後藤:僕もコンクール自体は小学3年生以来で、クラシックも全くやってこなかったんですけど、3人で演奏するということで構成とかも考えられるし、ピアノ以外でもメンバーの人たちと仲も深めながら曲を高め合えることに魅力を感じたし、3人でやるっていう斬新さに面白みを感じて参加を決めました。

ーどのようなところを聴いてもらいたいですか?

粟飯原:今回、私たちのチームはショパンのエチュード作品10で揃えようっていうことになりました。みんな過去に1回弾いたことある曲で、ある程度自分の中でのイメージは確立できているので、それをどう再現していくかっていうのにこだわりました。

牧平:エチュードっていうと高い技術が要求されるとか、そういうイメージが結構あると思うんですけど、テクニック面だけじゃなくて、どう情緒を付けていくかっていうところにこだわりました。

(編中:粟飯原さんと牧平さんは、同じチームでの出場となります。)

仁木:私たちのチームは複数のワルツを組み合わせて1曲にまとめ上げています。それぞれのワルツの個性を感じながら、楽しんで聴いてもらえたらいいなと思っています。

ー選手権への意気込みをお聞かせください

粟飯原:私の好きなショパンで選手権に出れることをとても嬉しく思います。頑張ります。

牧平:すごく上手い先輩2人と、このような大会に出させてもらって光栄なので、頑張ります。

仁木:めったにない機会なので、この指に愛と全力を注いで頑張りたいと思います。

後藤:いろんな演奏家のいいところを聴きながら練習しました。今の最高のパフォーマンスが出し切れるように頑張ります。

ー副代表・代表のお二人にも、参加者へ応援メッセージをお願いします

安田:今回2チームがINTERPLAYから出場するんですけど、宣伝という意味でも頑張ってほしいし、個人個人がピアノに対してもっと好きになってもらえたらいいなと思っています。

西川:まず立命館のこのサークルから、コンクールに2チーム出たっていうのがめちゃくちゃ嬉しくて。それに普通コンクールって1人1人個人戦ですが、今回は3人1チーム。こういう団体戦でやらせてもらえる機会ってほんとにあんまりなくて、部員にとってもいい刺激になってると思います。心の底から、部員全員でサポートしていきたいと思ってます。
本当に頑張ってください。

ーありがとうございました

立命館大学INTERPLAY

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第一回全国大学生ピアノ選手権

申込締切:2023年10月24日 (申込ページ)
予選:オンライン 2023年11月5日 0:00〜配信開始予定
本選:2024年3月24日(日) 神奈川県立音楽堂

INTERVIEW#8 阪大ピアノの会(2)

阪大ピアノの会の知名度は高く、インカレで会員となる学生も多い。
INTERVIEW#7の渡邉さん、そして今回紹介する前川さん、山口さんはそれぞれ大阪公立大学所属で、阪大ピアノの会に入っている。
練習環境だけでなく、演奏会でお互いに高めあう文化が阪大ピアノの会にはあり、それが他校の学生を惹きつける理由なのだろう。

ー自己紹介をお願いします

渡邊:大阪大学文学部人文学科2回生の渡邊雄之介です。好きな作曲家はバルトークで、コティシュの演奏をよく聴いてます。ピアノソナタを弾いたのでよく聴きます。戸外にてや協奏曲も好きです。

前川:大阪公立大学医学部医学科の4年生の前川琴音です。 
好きな作曲家はショパンで、いつもショパンの曲ばっかり弾いていて、周りから結構突っ込まれるんですけど、2年前のショパン国際ピアノコンクールの動画とかは貼り付いて見ています。
2年後にまた行われると思うんですけど、今はそれに向けて、出場に向けて練習中っていう感じです。あ、嘘です。

一同笑い

山口: 同じく大阪公立大学医学部学科4年の山口哉です。趣味は温泉巡りです。軽音楽部に入ってるので、クラシックだけじゃなくて、色々な音楽を歌ったり演奏したりしています。

左から山口さん、渡邊さん、前川さん

ー大学ではどのようなことを学んでいますか?

渡邊:僕は大阪大学の文学部で音楽学専修というところに所属していて、 技術的なことは教わってないのでこのコンクールにも出れると思うんですけど、音楽の歴史とか文化について文字で勉強してるって感じです。 音楽学の先生がバルトークの専門家なんで、そこのバルトークの本の解説とか書いてたりしています。

前川:医学の勉強をしてるんですけど、今4回生なので、3回生ぐらいまでは基礎医学っていうのを習ってたりしていて、今はもう完全に手技とかを学ぶ実習とかをやってて、こう、採血の実習とか、今日も朝救急の心肺蘇生の実習とかしてきたんですけど。

山口:来年以降の病院実習に向けた勉強をしてます。特に研究とかはしてなくて、ひたすら、ひたすら、実習。暗記地獄です。

ー選手権に参加された理由を教えてください。

山口:言い出したのが僕なので。最近大学入ってから、コロナもあって、あんまり人前で弾く機会がないなと思ってたので、その時にピアノの会のグループでこういうものがあるぞっていうのを知って、せっかくだから出てみようと思って。本選は神奈川っていうことで、神奈川に旅行に行って、楽しそうな人たちを呼ばせていただきました。

(渡邊さんと前川さんに)3泊ぐらいしよ。ディズニー行って、箱根行って、帰りましょう。その間にピアノ弾いて、で、飲みましょう(笑)

ーおひとりだけ2年生ですが、チームを組まれたきっかけは?

山口:もう、出る!と。

前川:出たい出たい言うてやまへんかったから。

山口:電話も鳴り止まんし。よっしゃ出たろう言うて。嘘です笑
普通に出えへん?と聞いたら、出たいですって言ってくれたから。

渡邊:元々この大会の情報を聞いた時に面白い試みだなと思って気になってて。で、その時に誘っていただけたんで、嬉しかったです。

山口:タイミングが良かった。

ー皆さんのこれまでのご関係は?

山口:すれ違ったら挨拶をします。たまにラインもするけど。

前川: けど、どっちか忘れて終わる。スタンプ押して笑

前川:ここ(山口さんと渡邊さん)はなんもない?

山口:ここはなんもない。

前川:あ、そうなんや。

渡邊:ピアノの会で繋がりました。

前川:まあ本当にそうです。なんか若い上手い子いるなって。

山口:それでこうなってます。今。

一同笑

山口:僕がもう適当に出るぞ!出るぞ!って言ってやっただけなんで、これからですね。仲良くなるのは。

前川:今度親睦会でもしようと。

山口: 1回3人でご飯でも行って仲良くなります。なんか意気込みみたいになっちゃった。

ーピアノの会に入って良かったことを教えてください。

渡邊:定期演奏会を阪大の講堂でやるんですけど、そこにベーゼンドルファーのインペリアルがあって。低い鍵盤が(普通より多く)4つぐらいあって、そこを使わないと弾けないバルトークのピアノソナタを初めて使って弾けたので、 それがなんか新鮮で楽しかったです。単純に演奏機会が増えて楽しいっていうのもありますし、そんなに肩を張らずに演奏できるんで、昔より純粋にピアノを好きになれたなって思います。

前川: 私たちは他大学っていうこともあって、去年、この阪大のサークルに入ったばっかりなので。阪大のピアノ部が元々ない方がいっぱいおられるっていうのは聞いてて、公立大の同じ学科の子とかも入部先にしてたりとかして、ちょっと誘われてっていうか、入った感じですね。

山口:その流れで僕も入りました。

前川:やっぱり勉強系の学科にいるので、音楽できる同士、同じ舞台でこう弾かせてもらえる機会ってそうそうなくて。ピアノについて一緒に話し合えたりとか、その舞台に立たせてもらえるっていうのは、ピアノをやっているものとしては貴重な機会かなと思います。

山口:僕も前川と同じで、まだ1年経ってないぐらいなので、ピアノの会に入ってから。やっぱいろんな人いて、喋るのも楽しいし、飲み会も増えたし、僕は途中から入った他大学の割には結構楽しませてもらってます。

ー選手権への意気込みをお聞かせください。

前川:3人1組で出させてもらえるっていうことなんで、本当にうまい2人と一緒に出させてもらえる、光栄な機会だと思うので、是非神奈川の方に行けたら嬉しいなと思います。

渡邊:せっかく3人で出るっていう面白い試みなので、チームワーク高めて、楽しんで弾きたいと思います。

山口:見てくださる方にこのチームは楽しそうだなって言われるように、 演奏したいし、何よりも僕たち自身が楽しんで弾ければなと思っております。

ーありがとうございました

阪大ピアノの会

Webサイト http://handai-piano.org
twitter https://twitter.com/handai_piano

第一回全国大学生ピアノ選手権

申込締切:2023年10月24日 (申込ページ)
予選:オンライン 2023年11月5日 0:00〜配信開始予定
本選:2024年3月24日(日) 神奈川県立音楽堂

INTERVIEW#7 阪大ピアノの会(1)

大阪大学豊中キャンパスに、「明道館」というサークル部室棟がある。
学生が自治することを条件に、24時間活動できる施設であるそうだ。ロの字形の建物の中庭に向かって、体育系・文化系サークルとも手作りの大看板をそれぞれの部室前に設置し、おそらく「部室に入り切らなくなった」であろう物たちが無造作に置かれた空間はまさに青春そのもので、とても魅力的だ。
このBOX25という部屋にピアノの会は入居している。

左から神崎さん、手代木さん

ー自己紹介をお願いします。

神崎:大阪大学薬学部薬学科2年の神崎優衣です。

手代木:大阪大学基礎工学部システム科学科2年の手代木真琴です。

渡邉:大阪公立大学医学部医学科3年生の渡邉茉莉と申します。

ー好きな作曲家は誰ですか?

神崎:好きな作曲家はラヴェルです。水の戯れなどキラキラした曲が好きです。

手代木:私はショパンが好きで、ピアノ協奏曲の第1番が大好きです。

渡邉:私の好きな作曲家はショパンです。ショパンにも早い曲だったり、ゆっくりな曲だったり、いろんな曲がありますが、どの曲にも共通していることは、やっぱり美しいけれど、どこか切ないような和声の変化だったり、メロディーの変化だったり、そういうところがとても気に入っています。

ー好きな演奏家についても教えてください

神崎:好きなピアニストは、亀井雅也さんです。最近コンサートに行って、ラヴェルのパヴァーヌを弾いてくださったのがとても印象的でした。

手代木:私が好きなピアニストは、牛田智治さんです。近くでコンサートをされてる時がいつも聴きに行ってます。

ー大学ではどのようなことを学んでいますか?

神崎:大学では薬学を専攻していて、薬学の基本となる生物や有機化学を中心に勉強しています。 
私は6年制の薬学部に通っているので、薬剤師の国家資格を取得するのが今の第1の目標で、薬剤師の国家資格を持った上で創薬研究者になりたいと考えています。

手代木:私は大学では工学系でプログラミングとかそういったことを勉強しています。 
私は将来、医療面で人を支えるようなロボットを開発したいなというように思っています。

渡邉:普段大学では。医学部なので、病気であったり、感染症などの勉強しています。最近は研究室に配属されて、結核菌についての研究を行ったりしています。

ー初めてピアノの会の演奏会で弾いた曲は?

神崎:ラヴェルの水の戯れです。夏の定期演奏会に出させていただきました。水の戯れは高校生の時に結構ちゃんと練習した曲で、大学に入って最初のコンサートではもう1回弾いてみようとなったんですけど、 受験期やっぱりあんまり練習もできてなかったですし、舞台で弾く機会もあまりなかったので、久しぶりの舞台ってことですごい緊張したんですけど、色々な人に聴いてもらえてすごい楽しかったです。

手代木:私も夏の定期演奏会でカンパネラを弾きました。私は、受験期が始まってからカンパネラの譜読みをし始めて、初めてその曲を弾く機会だったので、ほんとにすごく緊張したんですけど、すごく楽しんで弾くことができた記憶があります。

ー阪大ピアノの会について教えてください

阪大ピアノの会代表 大谷駿介:
阪大ピアノの会は1997年から始まったサークルで、大学からピアノを始めたっていう全くの初心者から、コンクール優勝経験があるような上級者まで幅広く所属していて、今のサークルの人数は大体150人くらいいます。活動はここ、大阪大学豊中キャンパスの部室で行っていて、部室にはこのグランドピアノ1台とハイブリッドピアノというのが2台あります。

24時間365日使えるので、部員は好きな時にここに来て、好きなだけピアノを弾いて楽しむことができます。 年に数回の演奏会とバーベキューや合宿などをして、割とピアノだけじゃなくて学生生活が楽しくなるような企画を皆でしてワイワイしています。

定期演奏会は夏と冬の2回あります。会場は大学にある大学会館っていうところでやることが多いですけど、他の外部の会場で借りることができればそこでも開催します。 

大学会館に入っているピアノはベーゼンドルファーのピアノが置いてありまして、低音に4つ鍵盤が普通のモデルより多くて92鍵のモデルなんですけど、それが置いてあります。 

他の大学と一緒にやる演奏会があって、直前にあった演奏会としては旧帝大合同コンサートという他の旧帝大のピアノサークルが集まって弾く演奏会があり、それが名古屋で今年あったんですけど、その後の帰りに三重県で合宿して楽しんできました。一応インカレなので、阪大だけじゃなくて、多くは大阪周辺の大学 から来ていただくことが多いです。下宿先にピアノ置いてないという人もこの部室に来て練習するっていうのはピアノの会にはそういう使い方する人多いです。

ピアノって割とこう個人競技みたいな部分が多いというイメージがあると思うんですけど、阪大ピアノの会の部員は人との繋がりを大切にする人が多いと僕は感じています。例えば、運動好きな人が集まってリレーマラソンに参加したり、旅行好きな人が集まって車でドライブしたりっていうのが多くて。

ピアノの会に所属してるからピアノばっかりしてるとかではなくて、サークルとして各々のこう楽しみ方ができるサークルだと僕は思っいます。

ーピアノの会に入って良かったことは?

神崎:やっぱりピアノの話ができる人に出会えたことが1番良かったと思います。

手代木:私は今習っている先生の発表会がなかなかなくて、ここのサークルに所属していると、たくさん1年の中で何度も人前で弾く機会をいただけるので、それがすごく自分のモチベーションアップにも繋がっています。

ーどのようなところを聴いてもらいたいですか?

神崎:私はすごい手が小さくて、ガツンと弾くのがすごく苦手なんですけど、その分、高音でキラキラした部分とかをより一層綺麗に聴かせられるようにいつも意識して練習しています。

手代木:私は割と有名な曲を弾くので、皆さんが知っているような曲が多いので、ミスをしたら目立ってしまうんですけど、 ミスタッチとかそういう部分じゃなくて、曲の良さとかを伝えられるように練習しています。

渡邉:演奏については、私は普段から音色の変化を意識して練習しています。 
その曲の背景であったり、作曲者のいろんな気持ちであったり、様々な音色を出すことで表現できたらいいなと思っています。

ー選手権へ参加した理由をお聞かせください

神崎:このコンクールは1人で出るものと違って、3人というチームで参加できるということに魅力を感じました。また、私は、阪大生ではないのですが、阪大ピアノの会に所属しています。なので、 このコンクールに出るということで、他の大学とのピアノ仲間との交流も深められそうだなと思ったので、参加することを決めました。

手代木:今回この選手権に参加しようと思った理由は、やっぱりコンクールに出ることで自分たちの演奏のスキルアップにつながるかなと思ったからです。

神崎:あともう1つ理由があって、私たちすごくディズニーが大好きなので、本選に進んで関東の方に行く機会ができれば、本選が終わってからディズニーに遊びに行きたいなっていう風に思ってます(笑)

ー最後に、選手権への意気込みをお聞かせください

渡邉:せっかくいただいた、3人で頑張るという貴重な機会です。 
それぞれの良さが出るように、3人とも綺麗な音色で精一杯演奏したいと思います。どうぞよろしくお願いします。

神崎:いい演奏ができるように頑張ります。

手代木:応援よろしくお願いします!

ーありがとうございました

阪大ピアノの会

Webサイト http://handai-piano.org
twitter https://twitter.com/handai_piano

第一回全国大学生ピアノ選手権

申込締切:2023年10月24日 (申込ページ)
予選:オンライン 2023年11月5日 0:00〜配信開始予定
本選:2024年3月24日(日) 神奈川県立音楽堂

INTERVIEW#6 九州大学ピアノの会・京都大学音楽研究会器楽部

今回選手権に参加される、九州大学、福岡大学、京都大学の連合チーム。それぞれ九大ピアノの会と、京大音楽研究会器楽部に所属されている。残念ながらお一人は予定が合わなかったが、この連合チームより桑江さん、軸屋さんにお話を伺った。

左から桑江さん、軸屋さん

ー自己紹介をお願いします。

軸屋:京都大学工学部工業科学科の軸屋心結です。出身地は岡山県で、好きな作曲家はベートーヴェンとバッハです。

桑江:福岡大学工学部電子情報工学科3年生の桑江駿希です。好きな作曲家ラヴェルがです。 
曲の雰囲気もそうですし、楽譜を見てみたら曲がすごく構造化されてて理にかなっているような曲が多いので、ラヴェルが好きです。

ー大学ではどのようなことを学んでいますか?

軸屋:私はまだ1回生なので、基礎となる有機科学とか物理学、特に量子論などを学んでいます。将来は研究者になりたいと思っています。

桑江:今3年生で研究室の前の段階なので、プログラミング言語の学習や、人工知能の開発などの基礎知識の勉強をしています。
クリエイティブなことがしたいと思うので、生活に関わりがあるような、例えばIoTなど、そういった開発に携わりたいと思います。最近、情報の分野だったら、AIが曲を作曲したり、自分でコード進行を学習したりというのは結構ありますね。音楽との結びつきなど。

ーAIに芸術作品の作曲はできると思いますか?

桑江:結構その講演を最近聴いてます。作れるは作れるんですけど、結局はその音楽の良さを評価するのは人間なので、将棋とか囲碁とかは勝敗がつくわけで。 
でも音楽などはやはり人間の感情などを曲に表すので、人が評価するから、それが評価されるっていうのが、いつになるのかっていうのが、まだわからないという感じですね。

ー選手権に参加された理由をお聞かせください。

軸屋:3歳からピアノを習ってきて、その長年の練習の成果を発揮したいと思ったからです。他県の友達と一緒にコンクール戦うことができて嬉しく思っています。

桑江:大学に入ってコンクールなどは受けてこなかったので、この機会に受けてみたいなということと、コンクールを受けることで自分の成長に繋がるので、受けたいと思います。

ー九大ピアノの会について教えてください。

桑江:演奏会は年に2回あり、夏コンサート、冬コンサートというのがあります。その他に、今年入った新入生、新しく入ったピアノの会の方向けに新人コンサートというのがあります。練習できる場所は、部室に1台グランドピアノがあり、大音楽室と小音楽室にそれぞれグランドピアノが1台ずつあり、また別の多目的室にアップライトピアノがあり、各自練習ができる環境になってます。

ー23’夏コンの様子はいかがでしたか?

桑江:僕は、リストのメフィストワルツ第1曲目の曲を弾きました。 他にはスペイン狂詩曲など、リストを弾いてる人が多かったなという印象があります。ラヴェルなど印象派の音楽も弾いていたり、ポップス系の曲、久石さんのジブリ系のピアノの曲なども弾いていました。

▶︎京都大学音楽研究会についてはコチラ

ーどのようなところを聴いてもらいたいですか?

桑江:僕の常に考えていることは、作曲家の素晴らしさを引き出せるような、 聴いてる人にその素晴らしさが伝わるような演奏をしたいと思っています。ピアノの技術的なことに関してはリストで結構勉強したので、そこが強みかなと思います。

軸屋:私の演奏では、私のエネルギーを聴いていただきたいです!

ー選手権への意気込みをお聞かせください。

桑江:コンクールだから堅苦しくなってしまいますが、楽しく演奏できたらいいなと思います。自分も色々な音楽に触れ合いながら成長できるように頑張っていきたいと思います。

軸屋:3人で全国1位を取りたいと思います!

ーありがとうございました

九州大学ピアノの会

Webサイト http://meipido.3zoku.com
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京都大学音楽研究会器楽部

Webサイト https://onken.net
twitter https://twitter.com/onken_kigaku
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第一回全国大学生ピアノ選手権

申込締切:2023年10月24日 (申込ページ)
予選:オンライン 2023年11月5日 0:00〜配信開始予定
本選:2024年3月24日(日) 神奈川県立音楽堂

INTERVIEW#5 名古屋大学ピアノ同好会(2)

積極的に社会とつながり、イノベーションを掲げる名古屋大学。
地下鉄名古屋大学駅を出ると目の前にあるNIC館は名古屋大学における産学官連携の中心であり、ご当地トヨタやデンソー、医療系のCraifやラクオリア創薬などが、名古屋大学と共同研究している。
この名古屋大学NIC館にて、全国大学生ピアノ選手権に参加される、名古屋大学ピアノ同好会の小松美子さん、塚原麻友さんに、そして後日動画出演のかたちで鈴木ありささんにお話を伺いました。

左から小松さん、塚原さん

ー自己紹介をお願いします

小松:名古屋大学教育学部人間発達科学科1年生の小松美子です。趣味は音楽を聞くことです。出身は愛知県です。

塚原:南山大学総合政策学部総合政策学科2年の塚原麻友です。出身は愛知県で、趣味は音楽鑑賞です。よろしくお願いします。

鈴木:名古屋大学情報学部自然情報学科1年生の鈴木ありさです。
好きな作曲家はベートーヴェンで、特に好きな楽曲はピアノソナタ第23番の熱情です。

鈴木さん

ー大学ではどのようなことを学んでいますか?

小松:大学では基本的に文系教養科目を学習しています。
学部の分野の中では教育心理学に興味があります。将来はラジオパーソナリティーになりたいです。

塚原:大学では総合政策学を学んでいます。将来は公務員として政策立案に関わっていきたいと考えています。

鈴木:大学では情報学を専攻し、情報リテラシーやプログラミングについて学んでいます。
私が興味を持っているのは統計学や数理モデルであり、将来はシミュレーションを通して社会の諸問題を解決できるような人間になりたいです。

ー同好会について教えてください。

小松:会員はおよそ200名で、主に名古屋大学東山キャンパス山の上音楽練習場での練習を行っています。 名古屋大学、南山大学、愛知県芸術大学、岐阜大学など近隣の様々な大学の学生が在籍しており、初心者から上級者、またピアノは弾かず聞くだけの方も見えます。
練習場内には4台のピアノがあり、決まった曜日に練習を行っています。他大学との合同演奏会や定期演奏会に向けて練習している学生もいます。
最近では、大学祭でのコンサートがトヨタ講堂のホール内で行われました。

ー選手権に参加された理由をお聞かせください。

小松 :子供の頃にピアノを習っていて、中高生の頃は気晴らし程度に引いていただけですが、大学生になって同好会に入りました。
音大生以外だけでのコンクールということで、挑戦してみようかなという気持ちになりました。

塚原:子供の頃はピアノのコンクールに出場していましたが、学業を機に辞めてしまいました。これを機にチームで頑張りたいと思っています。

鈴木:小さい頃からピアノを弾いていて、大学でもピアノを弾き続けたいという思いから、このピアノ同好会に入りました。
チームメンバーに誘われたことと、自分の音を届けてみたいという思いから、今回の選手権への参加を決めました。

どのようなところを聴いてもらいたいですか?

小松:長い曲ではありませんが、誰もが耳にしたことがあるようなメロディーの入っている曲を演奏する予定です。
頑張って練習するので、ぜひ楽しんでお聞きください。

塚原:今回私はハチャトリアンのトッカータを演奏します。
私の演奏は技術力より表現力を売りにしているので、ぜひぜひ楽しみにしてください!

鈴木:今回演奏する予定の楽曲は、クラシックの綺麗さとジャズのかっこよさの両面を合わせ持つ楽曲です。拍感を意識しながら練習したので、 本番では皆さんが思わず体を揺らしてしまいたくなるような演奏をしたいと思います。皆さんの心に残る演奏します。ぜひ聞いてください。

ー聴いてくれる皆さんへのメッセージ

小松:3人とも楽しんで弾くので、ぜひ楽しんでお聞きいただけたら嬉しいなと思っています。

鈴木:名古屋大学ピアノ同好会への応援よろしくお願いします。私たちの演奏、どうぞご期待ください。

一同:応援よろしくお願いします。頑張るぞ!

ーありがとうございました

名古屋大学ピアノ同好会

Webサイト http://meipido.3zoku.com
twitter https://twitter.com/nagoya_piano

第一回全国大学生ピアノ選手権

申込締切:2023年10月24日 (申込ページ)
予選:オンライン 2023年11月5日 0:00〜配信開始予定
本選:2024年3月24日(日) 神奈川県立音楽堂

INTERVIEW#4 浜松ピアノサークル

ヤマハ・カワイの本拠地であり、駅前には東洋最大の楽器博物館と浜松国際ピアノコンクールの開催されるアクトシティを擁する浜松。そんな日本有数の”楽都”で、大学非公認ながら活動する浜松ピアノサークルは、現在公認化への準備の真っ最中だ。
これからピアノサークルを作ろうと考えている読者の方がおられるならば、熱意と良い仲間が集まればその道も遠くはないと、この記事を読んで実感されるのではないだろうか。
浜松ピアノサークルより全国大学生ピアノ選手権に参加される、和田善尚さん、藤森陽太さん、西村優花さんにお話を伺った。

左から、藤森さん、和田さん、西村さん

ー自己紹介をお願いします

和田:浜松ピアノサークルの団長をしております、和田善尚と申します。学年としては修士課程1年、静岡大学総合科学技術研究科情報学専攻CSコースです。よろしくお願いします。

藤森:静岡大学工学部1年、電子物質科学科の藤森陽太です。よろしくお願いします。

西村:静岡大学工学部化学バイオ工学科1年の西村優花です。よろしくお願いします。

ーチームを組んだきっかけは?

和田:僕がピアノが好きすぎて、せっかくピアノサークル作ったんだから一緒にやれる人間が欲しかったんです。好き好き言ってる人を集めた、という感じです。

ーピアノ暦を教えてください

和田:僕は20歳に始めました。大学2年の夏ぐらいから始めて、なので3年半ぐらいですかね。

藤森:僕は小学生の時に少しピアノを習っていたんですけど、中学校に入ってからは吹奏楽部に入って毎日ずっとトランペットを吹いていたので、そこまでピアノは弾いていません。高校に入ってからピアノの面白さをあらためて実感して、またピアノを始めたという感じです。
高校の頃は音楽室にグランドピアノが入っていて、部活が終わってから下校時刻のギリギリまでずっと弾いていました。

和田:羨ましいですよね。

藤森:受験期も共通テストの前日もちゃんと弾いて(笑)

西村:私は小中高とやってきて、高校は勉強や受験などあって弾かなかった時期もあったんですけど、大学生になってまたこういうサークルがあるのを知って、始めようと思いました。

ー好きな作曲家は?

和田:これはもう、カプースチンなんですよね。ニコライ・ギルシェヴィチ・カプースチンというウクライナの作曲家なんですけど、端的に表すとジャズとクラシックを掛け合わせたような作風が魅力的な作曲家で、それを弾くために私は生まれてきました、という感じです。

藤森:僕は、ショパンですね。僕の中ではショパンが一番影響を受けた音楽で、そこから色んな音楽に延びているという感じですね。バラードは全部好きですし、ポロネーズも好きだし、もう全部好きですね。
人間らしいというか、辛いこととか悲しいことがあってもショパンの曲を聴くと寄り添ってくれる感じがして、今までも救われた時がいっぱいあって。それでショパンが好きです。

西村:私はベートーヴェンが好きで、最近はよくピアノコンチェルトを聴いています。明るくて華やかな世界観がすごく好きで、さっき藤森くんが言っていたように、悲しいことがあったときとかも、ベートーヴェンを聴くとその悩みが小さく感じるというか、それで助けられたこともあります。

元々は、父が私が生まれたときから流していたのがグレン・グールドのゴルトベルグ変奏曲で、その時はまだ何となく聴いていました。
その後、中学の頃ホロヴィッツのショパンを聴いたときにすごい衝撃を受けて、こんな世界があるんだ!ってなってから、すごくクラシックを聴くようになりました。有名な演奏家のリサイタルに行ったときにベートーヴェンが大好きになって聴くようになったし、私も藤森くんと一緒でショパンからいろいろ派生して、最終的にはゴルトベルグ変奏曲は私の中で本当に特別な曲になったという感じです。

ー将来の夢や、今大学で学んでいることについてお聞かせください

藤森:僕は音楽全般が大好きなので、音楽で人を幸せにできるようなことをしたいなって思っています。例えば音響機器の制作だとか、新しい音楽の体系を作れたらなって思います。

西村:私は、化学技術を使って産業に応用する、といったことを学んでいるのですが、将来は食品系に勤めたいなと思っています。学科が化学バイオ工学科といって微生物とかを勉強するので、発酵食品とか、そういったものにも関わってくるかなと思っています。身近なところなので、いろいろ自分で試行錯誤して研究とか開発するのが面白そうだなと思っています。

和田:情報学専攻ですので、いわゆるコンピューターサイエンスというものをやっています。修士からは研究分野が詳しくなっていくんですけど、僕はLIDARライダー)と呼ばれる3DスキャンとGPS系を組み合わせた研究をやっています。自動運転等で活躍が期待される分野でして、取るデータに精密な時刻を付与することによって、何か嬉しいことがあるんじゃないか、といったことを頑張ってやっています。
将来はピアニストになることを夢に思っています!

ー浜松ピアノサークルについて教えてください

和田:多分、選手権に参加されている他の大学の方たちは、殆どが公認サークルだと思うんですけど、我々は非公認サークルなんですよね。ですので、大学の名前を背負って大会に参加できなかったり、設備の補助が受けられなかったりとか、いろんな制約があります。なので、結構非公認の中で出ていらっしゃる団体っていうのは、ましてや設立して1年にも満たない団体っていうのは珍しいんじゃないかなと考えています。

まず活動についてなんですけど、この団体とっても歴史が浅いんです。去年の9月に再結成して、その当時は(和田さん含め)部員が2人だったんですけど、なんとか30人以上に拡張して活動してきました。

基本的に、活動としては夏・冬の定期演奏会、新歓の演奏会、あとは依頼演奏などもありがたいことに受けることがあります。それから新歓の遠足も行きました。

今後の展望は、まず兎にも角にも公認化ですよね。やっぱりいろいろな制約がかかってしまうので、まずは公認化を目指そうかなと考えています。あとはレッスン制度の確立や連弾・2台ピアノの企画もできたらいいなと考えています。その他合宿やバーベキューもできたらサークルらしくなるんですけど、ほぼ僕1人で運営しているので、ちょっとできるかどうか。やりたいなといった感じですね。

また現実的なラインで、ピアノをもっと弾けるような場所が欲しいかなと考えています。

浜松キャンパスに存在する唯一のピアノ

ー公認化にハードルはありますか?

和田:あります。昨年9月はなぜ申請できなかったかと言うと、学部3年生以下が10名以上必要なんです。その当時2名でしたのでできませんでした。もう一つが活動実績が1年以上あることです。ようやく我々の団体が、人数も余裕が出て、さらに1年以上の実績もあるので、申請できるようになりました。

ー選手権に参加された理由をお聞かせください

和田:我々が選手権に参加する理由は3つありまして、1つが広告のためですね。やはり非公認という弱い立場ですので、少しでも学生の方たちの目に留まっていただけたらいいなと考えています。
2つめが、我々3人、なんとコンクールに出たことがないんですよ。それぐらい”ひよっこ”なんですけど、出てみたいっていう気持ち。
そして3つめが、コンクールを通じて技術を磨けたらいいかなって考えています。

この3つが選手権に参加する理由です。

僕個人としては、多分普通コンクールに出すような曲ではないものを出すと思うんですよ。評価がしにくいというか。別に気を衒っているわけじゃなくて、ただ単純にみんなに聴いて欲しいなって考えています。選手権に出て、カプースチンを広めたいって気持ちも、参加理由の1つにあります。

藤森:僕も、自分の音楽をいろんな人に聴いてもらいたいっていうのがあって参加をしました。こういう弾き方もあるんだとか、こういう解釈もあるんだとか、そういうのをいろいろ感じてもらえたらなと思います。

西村:私はコンクールに出たことがないので、自分の中でピアノを作ってきただけなんですけど、今回コンクールに出て、審査していただけるっていうのがとても嬉しいなって。自分のステータス的なものを知りたいな、という気持ちで応募しました。

ーどのようなところを聴いてもらいたいですか?

和田:3人の好きな曲を入れたという点で、もう「俺たちピアノ好きなんだ!」っていうところを、感じていただけたら良いかなって考えています。

ー最後に、選手権への意気込みをお聞かせください

和田:我々はとてもバックグラウンドが特殊なんですよね。他の大学の方々って子供の頃からピアノをやられている方が多いんですけど、大学から始めた人や、一度挫折してもう一回ピアノを弾き始めたという人がいますので、大人になってから始めたっていう、ピアノへの愛情みたいなものを感じて欲しいかなって考えています。選曲からも、自由な、新しい感じを皆さんに伝えたいと思っています。選曲も、ピアノ暦も歴史も、いろいろ浅いんですけど、意気込みとしては、「頑張ります。愛を感じてください」っていう感じです。

ーありがとうございました

浜松ピアノサークル

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第一回全国大学生ピアノ選手権

申込締切:2023年10月24日 (申込ページ)
予選:オンライン 2023年11月5日 0:00〜配信開始予定
本選:2024年3月24日(日) 神奈川県立音楽堂

INTERVIEW#3 名古屋大学ピアノ同好会

青々とした緑の中に、近代的な建物が共存する名古屋大学東山キャンパス。
地下鉄名古屋大学駅を出ると目の前にあるNIC館には、ご当地トヨタやデンソー、医療系のCraifやラクオリア創薬などが、名古屋大学と共同研究している建物がある。
全国大学生ピアノ選手権に参加される、名古屋大学ピアノ同好会の森愛子さん、下谷理乃さん、川本莉子さんに、この名古屋大学NIC館にてお話を伺いました。

左から、川本さん、下谷さん、森さん

ー自己紹介をお願いします。

森:金城学院大学薬学部薬学科1年生の森愛子です。好きな作曲家はドビュッシーです。

下谷:金城学院大学薬学部薬学科1年の下谷理乃です。
私は長年クラシックを学んで、息抜きにCMやポピュラーを耳コピして、アレンジして弾くことが好きです。

川本:名古屋大学工学部マテリアル工学科1年生の川本莉子です。好きな作曲家はショパンです。

ー大学ではどのようなことを学んでいますか?

森:大学では、生物、化学、物理といった理科を中心に学んでいます。また、法学や心理学といった、薬剤師として備えたい基本倫理についても学んでいます。
将来は薬剤師として、医療を支える一員になれたらいいなと思っています。

下谷:私も薬学の基礎となる、生物や物理、化学などを今は学んでいます。将来は調剤薬剤師になれるように、今のうちから基礎をたくさん学んで頑張ります。

川本:大学では工学を専攻しており、物理、化学を中心に学んでいます。セラミック系や炭素材料に興味があるので、将来は材料系の方面で研究ができればいいなと思っています。

ー名古屋大学ピアノ同好会について教えてください。

森:現在約200名の会員がおり、主に名古屋大学の山の上音楽練習場というところで活動しています。名古屋大学を中心に、様々な大学の学生が在籍していますが、初心者から上級者、さらには音大生など、実力は様々です。
年に10回ほど人前で弾かせていただける機会があり、出たい舞台に向け練習をしていますが、基本的に自由度が高く、自分のペースで曲を仕上げられるところが魅力のひとつです。

ー選手権に参加された理由をお話しください。

森:私は小さいころピアノを習っていて、舞台に立って、たくさんの人に演奏を聴いてもらうのがとても好きでした。
大学生になり、この同好会に入会してたくさんの舞台に立つ目標とは別に、新しいことにもチャレンジしたいと思い、この全国大学生ピアノ選手権という場で自身のスキルや経験をより伸ばしたいと思い応募しました。

下谷:仲の良い友達と一緒に参加できるというところと、音楽系の学部に進学していなくてもこのような機会があることを嬉しく思い、応募させていただきました。

川本:小さな頃からピアノを弾いていて、コンクールにも出ていたのですが、中学・高校と進むにつれてコンクールという場からは遠ざかっていました。
大学に入り、ピアノ同好会に入らせていただき、今回このようなお話しをいただけて、とても面白そうだと思ったので、応募させていただきました。

ーどのようなところを聴いてもらいたいですか?

下谷:普段から音色にこだわっているので、映像ではわかりずらいかもしれませんが、和音によって音色を変化させているところを注目して聴いて欲しいです。
また、三人の仲の良さもお伝えできたらいいなと思います。

ーありがとうございました

名古屋大学ピアノ同好会

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instagram https://www.instagram.com/nu_piano_lovers_club/

第一回全国大学生ピアノ選手権

申込締切:2023年10月24日 (申込ページ)
予選:オンライン 2023年11月5日 0:00〜配信開始予定
本選:2024年3月24日(日) 神奈川県立音楽堂

INTERVIEW#2 京都大学音楽研究会器楽部

京都の中でも、古都の風情を色濃く残す地区にある京都大学吉田キャンパス。
全国大学生ピアノ選手権に参加される、京都大学音楽研究会器楽部の阿蘇圭亮さん、江藤圭蔵さん、北出直也さんに、彼らが活動する吉田キャンパスにてお話を伺いました。

左から、江藤さん、阿蘇さん、北出さん

ー自己紹介をお願いします。

阿蘇:京都大学理学部2回生の阿蘇圭亮です。今、この音楽研究会器楽部のマネージャーをやっています。好きな作曲家はベートーヴェンです。お願いします。

江藤:京都大学法学部4回生の江藤圭蔵です。趣味は阪神の応援で、嫌いな作曲家はショパンです。よろしくお願いします。

北出:京都大学理学部4回生の北出直也と申します。ドイツものの作曲家が好きで、バッハやベートーヴェン、シューマンをよく聴いています。それからアンサンブルが好きで、音楽研究会のヴァイオリンやチェロのメンバーと一緒にトリオなどを組んだり、アンサンブルもよくやっています。兵庫出身で阪神ファンです。よろしくお願いします。

ー大学ではどのようなことを学んでいますか?

阿蘇:僕は数学を中心に学んでいます。京都大学の理学部は3回生から係登録といっていろんな系に分かれているので、数理科学系に行けるように勉強しています。

江藤:僕は学部で法律を学んでいます。将来は弁護士になって、困っている人に寄り添って、そうやって世界に少しずつでも、スマイルが増えていったらええなぁって、思っています。

北出:自分は理学部の4回生で、物理学や宇宙物理学を学んでいます。特にこれからの研究としては、惑星形成の理論、惑星がどうやって作られるかについて、観測や理論シミュレーションなどについて研究していきたいなと思っております。

ー京都大学音楽研究会器楽部について教えてください

阿蘇:京都大学音楽研究会器楽部、通称 ”音研” と呼ばれているんですけど、普段はこのBOX(吉田キャンパス南グラウンド北西にある音研の部室)で活動しています。ここ(ホール)にグランドピアノが3台あって、隣の小部屋にアップライトピアノが2台あり、各々練習しています。ピアノ以外にもヴァイオリンや管楽器を演奏される方もいて、アンサンブル活動も活発に行われています。

定期演奏会が年に2回あって、他にもいろいろなミニコンサートなども開催しています。

ー選手権に参加された理由をお聞かせください

阿蘇:コロナ禍が明けて、音研としても活動を広げていきたいな、という中で今回の話をいただいて、是非この京都大学音楽研究会器楽部を全国に広めていきたいなということで、参加させていただきました。

江藤:あれ、賞金目的って言ってなかった?

阿蘇:(笑)

江藤:この前ね、「出るからには30万円目指しましょう」みたいに言ってたんですよ!

阿蘇:出るからにはそうですよ(笑)

江藤:ああやっぱ、目指すんやな。僕も、切実に30万円欲しいです。

一同:(笑)

北出:自分は、3人ひと組っていうのが面白いなと思って。普段コンクールの時とか独りで結構孤独だったりするので、その点は楽しいなと思います。あとは他大学のピアノサークルもすごい興味あって、上手な人もいると思うので、そういうところとも交流したり演奏を聴いたりしたら嬉しいなと思って参加しました。

ーどのようなところを聴いてもらいたいですか?

阿蘇:僕は単純に、聴いている人が楽しめるような演奏ができたらいいなと思っています。

江藤:僕は、京大の代表として出るわけなので、京都っぽい演奏をやりたいなと思ってますね。なんか、ピアノの音聴いたらわかるじゃないですか。「あ、この人大阪出身や」みたいな。だからその京都っぽい音みたいなものを出せるように、今頑張って練習しています。

北出:自分は聴いてもらった人が感動できるような、印象に残るような演奏ができたらなと思っていて、特に音色とか、曲のもって行き方とか構成とか考えて練習していますね。そういった音色とかはホールで聴いてもらわないとわからないかなと思うので、是非予選突破して、本選に残れたらいいなと思っています。

ー選手権への意気込みをお聞かせください。

阿蘇:出るからには30万円目指したいなと思っています(笑)。僕自体はコンクールに出たことそんなにないんですけど、隣にすごく信頼できる先輩方がいるので、頼りながら、頑張っていきたいなと思っています。

江藤:やっぱり関西人として、東京の人たちには負けたくないなというのがありますね。特に東京大学の皆さんは、勉強でめちゃめちゃ負けてるんで、せめて音楽だけでは勝ちたいですね。頑張ります。

一同:(笑)

北出:聴いてもらった人の印象に残るように、頑張ります!

ーありがとうございました

京都大学音楽研究会器楽部

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第一回全国大学生ピアノ選手権

申込締切:2023年10月24日 (申込ページ)
予選:オンライン 2023年11月5日 0:00〜配信開始予定
本選:2024年3月24日(日) 神奈川県立音楽堂

INTERVIEW#1 東京農工大学ピアノ部

東京都府中市と小金井市にキャンパスを持つ東京農工大学。

今回は府中市の農学部キャンパスにて、全国大学生ピアノ選手権に参加される東京農工大学ピアノ部の西山茉帆香さん、日野まほろさん、津田光哉さんに、普段の活動や選手権への意気込みなどのお話を伺いました。

左から、津田さん、西山さん、日野さん

ー自己紹介をお願いします

西山:東京農工大学工学部知能情報システム工学科3年の西山茉帆香です。
最近はシューベルトの曲をよく聴いています。

日野:東京農工大学農学部地域生態システム学科3年の日野まほろです。
出身は長野県で、好きな作曲家はショパンやリストといったロマン派の曲です。最近大学に入ってからはロシア・フランスものもよく弾くようにしています。

津田:東京農工大学農学部地域生態システム学科3年の津田光哉です。
出身は宮城県の仙台市で、現在は大学の近くで一人暮らしをしています。好きな作曲家はベートーヴェンで、特に最近はベートーヴェンの後期ピアノソナタを聴いています。

ー大学ではどのようなことを学んでいますか?

西山:大学では、情報の中での電気電子系を専攻しています。

日野:私が所属している地域生態システム学科では、かなり幅広い分野の勉強ができるのですが、その中でも自分の興味のある生態系や地域社会についての勉強を興味を持って勉強しています。
研究としては、将来的には野生動物の保全だったり、希少種の保全について研究できればと思っています。

津田:私は地域生態システム学科の農業環境工学プログラムを選択しています。
農業環境工学プログラムというのは、生産性・環境持続性を両立させた農業生産を農業土木や農業機械といった工学の立場から実現しようというプログラムで、物理や数学を毎日学んでいます。

ー選手権に応募された理由をお聞かせください

西山:中学高校では、コンクールが幅広く行われており、実際に出場したこともありました。
しかし、大学生になると音大生以外の出場できる部門が少なくなっていることを残念に思っていました。
こうしてピアノ部に入っていなければ、人前で弾く機会も減っていたのではないかと思います。
今回選手権について、同世代の方と競い合うことができることに魅力を感じています。選手権に出場することで、改めて自分たちの演奏に向き合い、向上することができると考え、今回選手権に応募しました。

日野:私たち一般大学生のアマチュアでは、あまりコンクールに参加できる機会はないのですが、他の大学の方だったり、自分のチームとして参加できるということで面白そうな選手権だと思って参加しました。

津田:私は小さい頃からピアノを演奏していて、大学でもピアノ部に入ってピアノを3年間弾いてきたのですが、他の大学のピアノサークルと交流の機会がほとんどなかったので、今回参加して他大学の方と競い合えることを魅力的に感じて参加させていただきます。

ー演奏ではどのようなところを聴いてもらいたいですか?または伝えたいですか?

西山:技術面で至らない点があると思いますが、その曲に対するイメージや場面ごとの雰囲気の違い、理想とするひとつひとつの音の響きを伝えられたらなと思っています。

日野:今回演奏する曲は、予選は夏のコンサートに向けて練習してきたものなので、部員からのコメントや感想もたくさんいただいた曲になります。なので部員の思いも持ちながら、自分の中でもこだわりを持っている部分を、聴いている人に伝えられたらなと思っています。

津田:普段から東京農工大学ピアノ部では、ピアノ部員同士のレッスンなどを行い互いの部員の意見を反映した演奏を作っています。今回のコンクールでも自分一人ではなく、ピアノ部員のアドバイスが反映された、東京農工大学ピアノ部としての演奏をできればなと思っています。

ー選手権への意気込みをお聞かせください

西山:はじめての試みということで、私たちも不安を感じていますが、楽しんでこの選手権を終えられたらなと思っています。

日野:コンクールは小学生以来の出場になるので、かなり緊張すると思うのですが、自分の力を最大限発揮できるように、かつ楽しんで演奏できるよう頑張りたいと思います。

津田:久しぶりのコンクールということで、非常に緊張しているのですが、練習の成果を発揮できるように精一杯演奏したいと思います。

ー東京農工大学ピアノ部についてお聞かせください

東京農工大学ピアノ部は今年で創立74年目を迎えます。

学部生から院生、他大学の方も所属しており部員は120名以上います。長年ピアノを弾いてきた方のほうが少なく、小学生以来ピアノを弾くといった方や、初心者の方が多く所属しています。

農学部には3台のグランドピアノを含む、10台以上のピアノがあり、工学部には2台のアップライトピアノがあります。朝から夜まで好きな時間に自由に弾くことができます。

活動としては、主に夏と冬にコンサートを行っています。プログラム作成や、当日の運営などを全て部員で行なっています。3回のリハーサルや部員同士でのレッスンでは、お互いの演奏に意見を言い合うことで、より良い演奏に仕上げていけると考えています。

また、ピアノを弾くだけではなく、年2回の合宿やバーベキューを行ったりすることで、部員同士の交流が深まっていくと考えています。

ーありがとうございました

東京農工大学ピアノ部

Webサイト http://www.tuat-piano.com
twitter https://twitter.com/TUATpianobu
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第一回全国大学生ピアノ選手権

申込締切:2023年10月24日 (申込ページ)
予選:オンライン 2023年11月5日 0:00〜配信開始予定
本選:2024年3月24日(日) 神奈川県立音楽堂